歯を修復する被せ物には、クラウン(被せ物)とインレー(詰め物)があります。当医院では、皆さんの要望に応じてさまざまなケースに適した方法をご用意しています。
審美補綴物はCAD/CAM冠を除き自由診療になります。
※「CAD/CAM冠」は保険内診療です。
料金等詳しくは、当医院のスタッフにお尋ね下さい。
当医院では審美性や安全性が良い物として、以下の3つの補綴物をお勧めしています。
CAD/CAM冠
保険が適用になる白い歯をCAD/CAM冠と言います。
CAD/CAMとは、クラウンなどの補綴物のデータをコンピューターで読み込み、そのデータをもとに専用の機器で歯の素材となるハイブリッドセラミックレジン・ブロックを削り出して歯(かぶせ物)を作製します。
審美性に長けたセラミックですが、実は自然歯と比べて硬すぎるという欠点があります。ハイブリッドセラミックレジンは、セラミックに硬質レジン(プラスチック)を混合し、より自然の歯に近い硬さを再現した素材です。レジンの軟らかさが加わることで、強度と耐久性・審美性の高いかぶせ物がご提供できます。
CAD/CAM冠
保険と自費の比較
保険窓口負担金(3割負担)は、1本あたりおよそ「1万円」です。
CAD/CAM冠の保険適用は「クラウン(かぶせ物)」に限ります。
インレー(つめ物)には適用されません。
上下前から4番目・5番目の歯以外にも、上下7番目の奥歯が残っている方に限り、上下の6番目の奥歯を保険で白い歯にできます。
※CAD/CAM冠は年々物性が向上してきていますが、従来の金属冠や保険外のセラミック冠に比較すると強度が劣ります。
保険制度上は適用可能な部位であっても上下のかみ合わせの状態や神経のある歯は、使用をお勧めできない場合もありますので、その際はご説明いたします。
オールセラミックスクラウン・インレー
セラミックス(陶材)のみでできた補綴物です。
自然の歯に近い性質を持ち抜群の透明感と奥歯でも使用でき強度があります。金属を全く使用していないため、金属が溶け出すことによる歯茎の黒ずみや金属アレルギーの心配もありません。
前歯の場合、専属の歯科技工士さんが、診察室で皆さんの歯の色を見てそれに合った色で作成します。
クラウンの場合、ご希望によりファイバーコア(白い土台)を用いることもできます。
金属のコアを用いた場合、透明感のあるオールセラミッククラウンでは金属色が透けてしまい、せっかくの審美性が失われることになります。ファイバーコアは、オールセラミックとの相性が良く、より審美的で体にやさしい治療になります。
メタルボンドクラウン
金属のフレームの表面にセラミックスを焼き付けた補綴物です。
表面に焼き付けたセラミックスが歯本来の自然な白さを再現してくれます。
透明感ではオールセラミックにはかないませんが、セラミックの美しさと金属の強度があり、前歯はもちろん大臼歯や複数歯のブリッジにも利用できます。
メタルフリーが持てはやされてはおりますが、噛み合わせやブリッジなどのケースによっては、メタルボンドが有効な場合もあります。噛む力に耐える強度と長期間の耐久性を兼ね備えた素晴らしい治療法です。